2010年7月。
満を持して発売された家庭用
『ブレイブルー コンティニュアムシフト』
昨年の年末大会以後、中々結果が振るわなかったゼクスラグナを強化する時が来た。
家庭用発売に伴い
家庭用を購入し、ストーリーモードを必死の形相で終わらせると(※CTより分岐は少ないが、何度もループして見せられるハザマのセリフの箇所には流石に堪えた…。)、ランクマに潜り必死に対戦。
実力を上げたこともあり、連勝数を次々と積み重ねていく。
ここから、プレイヤーの実力指数となる“
PSR”が登場。
勝敗によって数値が変動するため、勝てば勝つほど上げることができました。
再びランクマに潜る日々が始まりましたが、ここで師匠と再び対峙することに。
自信満々で挑んだ対戦でしたが、その圧倒的な攻撃力と防御力の前に敗北。
やはり師匠、ブラッドカインのコンボは誰よりも高く、ゲージを使ったのにそのゲージを回収し、更にはその溜まったゲージで再びブラッドカインをするというレベルまで既に達していたので手も足も出ず。
少しは差が縮まったかな~と思ったら、ラグナそのものが強くなっていたこともあり余計に実力差を感じましたね。
この時のラグナを知らない方は、CS後期の対戦動画を覗いてみると面白いですよ。減りすぎですから。
ランクマのみならずプレマにも参加させていただき、いつも通り師匠に対戦をお願いし、がっつり対戦。その中でブラカイコンの基礎を学び、大会結果などを伝えたりしました。
すると、師匠からとんでもない話が。ちなみに、師匠はもっぱら家庭用ゲーマーでありアケにはあまり行かない人だったんですが……。
「実は九州一を決める大会がありまして、そこで優勝しました」
ゼクスは思わず叫びました。
ラグナは確かに強くなった。
だが、それ以上にライチとバングの壁は分厚く、アラクネという凶器も未だ健在。
内容を聞くに、決勝はラグナ、アラクネ、ライチの三つ巴戦だったという。
そんな中優勝する師匠……あまりにもかっこよすぎる。
興奮が冷めた後、一気に我に返った。
自分は、まだ何も成していない。
確かに昨年、ランダムチーム戦でありながらも優勝はした。
しかし、一人で優勝というのは一つとして無かった。
GAME41での優勝を一番に心掛けていたので、それを達成しないことには、師匠に追いつけないと思っていました。
ここで、予期せぬ災難が別の形で降り掛かってくることになるとは……。
家庭用シリーズ初のキャラ追加
タイムリリースキャラというのは前作でもありましたが(ハクメンとニュー)、家庭用からプレイアブルキャラクターが追加されたのは初めてのことでした。
令和のご時世では、家庭用でキャラクターが増えるなんていうのはなんも珍しくもないことですが、この頃はゲームセンターからではなく家庭用ゲーム機専用でアップデートが入るというのはかなりの大事でした。
そんな中で登場したマコトとヴァルケンハイン。
その力は、どちらも最凶そのもの。
アーケードでのランクで言えば、上からライチ・バング・ラグナが強キャラとされていました。
ですが、その3キャラを容易く超えてしまうレベルの強さがこの2キャラにはありました。
家庭用で必死に練習をしていた自分のラグナがこの凶悪な2キャラに敗北を味わう度に、愛しさも切なさも心強さも生まれなかった。
ただただ虚無。からの怒り。
「家庭用からの追加キャラだからってこんなに強くていいの!?」
などと叫んでいたわけですが、そんなことを言ったところでどうにもならないので再度虚無。
悔しさをバネに、大会で優勝することを目指してこの頃からスタートしたことは、ランクマだけではなく、プレマをするということでした。
特に、ボイスチャットを使ったプレマによる交流。
こういったことをCT時代では一切やったことが無かったため(なんか、会ったこともない人とプレマ部屋の閉鎖空間でお話するというのがなんか怖かったんですよねこの頃は……)、意見交換しながら対戦できるのは非常に面白い体験でした。
今で言えばDiscordを使って対戦をしている人が主に多いと思いますが、この頃はPS3のプレマ機能の一部をそのまま利用して対戦していました。
そんな中で出会ったプレイヤーの中で、まさかCFになってから出会うことになる人が居るとは夢にも思わず。
この”夢にも思わず”というワードがいつでも出てくるが、本当にここまで続けていると面白いことがたくさんあるもので、その楽しさを感じる度に「ブレイブルーをやっていてよかった」と思えるのです。
今後ご紹介するジークさんの師匠にあたる”ヴェルサス”さんや、現在ココノエを使っている当時ハクメン使いだった”やてん”さん、CFではマイ使いになった”ともれろ”さん(当時ジン使い)などなどの方々も、この頃のボイチャ対戦によって接点を持ちました。
ゲームセンターでの繋がり、ネット対戦での繋がり、それぞれに共通しているのは、”ブレイブルーで対戦したことがある”。
今後、こういった繋がりがどんどん大きなイベントへと続いていく。
その時は些細なことと思っていても、長い期間を置いてみれば、本当に大切なことだったと思えます。
対戦格闘ゲームは、長くやればやるほどいいことがあるものです。
勿論、その裏にある悔しさや難しさはついてきますが、その気持ちを味わってでも続ける価値があったなと、鳴海は思うのです。
ラグナの調整、更に膨らむ新たなプレイヤーとの出会い。
今後、まだまだお話していない、ゼクスと鳴海のお話を綴ってまいります。
それではまた、次回以降に。
次回、CS2編にて。