ブレイブルー、マジック:ザ・ギャザリングを中心とした、対戦格闘ゲームやカードゲームに関するお話をするブログ。
イベントの告知、カードやデッキ考察等などあれこれ掲載していきます。

2023年9月21日木曜日

【コラム】鳴海ブレイブルー史 part8 最高にハイってやつ │ Narumi's BlazBlue History



本記事は、別ブログで掲載していた内容をリライトして投稿する内容になります。
ただのローカルゲーセン事情や鳴海の成長記録(?)を思い出語りしている回なので、ラグナ使いもしくはマニアックな格ゲープレイヤーな方のみご覧下さい。

全部ノンフィクションで書いていきますが、記憶違いがあるかもしれませんのでそれはそれで……。



新たなラグナの強さは何か?
それを引き出すためには何が必要なのか?
答えを求め、ひたすらにゲーセンでの戦いを続けていく中、一人のハザマ使いに出会う。



あのハザマに出会った日




対戦動画を見て強い所を盗む。
この行為は格ゲーを本気でやり込み始めた初期の頃には誰しも通る道だと思います。
ですが、探しても居ないキャラクターは残念ながらいるもので……。

例えばCS時期、レイチェルは極端な弱体化により絶滅したと言っても過言ではないレベルでした。
CTであれ程猛威を奮ったキャラクターも極度の性能低下を見せると、ここまで人が居なくなるのかと、ある意味で勉強になったものです。
もし自分がレイチェル使いだったら、参考にできるプレイヤーがおらず、ネットにアップされる対戦動画を今や遅しと待つしかありませんでした。
ですが、ラグナは溢れ返るように使っているプレイヤーが居たため、真似さえできればすぐに最適化することができました。

こういった側面で強くなっていったことを考えてみると、“自身で何かを見つけ出す力”に関しては人一倍遅くなった(もしくはその力を養うキッカケを得るのが遅くなった)要因とも考えられます。
自身で新しいものを見つけ出すことは、例えキャラ対策やプレイヤー対策が煮詰まったと思っても、別の人の視点を取り入れれば違った対策が生まれることもある。

そういった力が、対戦格闘ゲームにおいて非常に重要なファクターであるのは、歴戦の猛者を見ていれば周知の事実。
その思考と、対策を常に考え続けることのできるプレイヤーが身近に居たにも関わらず、この時期でそれに気づけなかったことは自分のことながら勿体なかったと思いますが後の祭り。

ある日のGAME41大会。 一人のハザマ使いが、野試合であらゆる者を蹂躙していた。
プレイヤーネームはのぜ。 後に、全国覇者となるハザマ使いですね。

スガイにもハザマ使いは数人居りましたが、ゼクスラグナは負けることこそあれど負け越すことは絶対になかった(という思い出補正。絶対負け越している時はあったと思いますが、それくらいの気概でした)。
しかし、この男のハザマは容易く倒せるものではなかったからこそ痛烈に印象付けられたわけです。
高いコンボダメージ、邪悪の極みであるウロボロスの派生。
CT時代の悪夢(ν-13)が復活しそうになるレベルで、のぜハザマは驚異に感じられました。
この頃、ゼクスラグナはまったくといっていい程勝ちをもぎ取ることはできない状況が続いていたのです。

しばらくの間このハザマに苦しめられることになりますが、逆に助けられるシーンも出てくるですから、対戦格闘ゲームを長く続けるということは面白くもあり不思議な展開になるなぁと。

ちなみに、この時抱いていたゼクスの心境は、”殺意”。



ついに訪れた瞬間




のぜハザマと対戦した衝撃からそう遠くない日。
年末頃に行われたマキシムヒーロー店のブレイブルー大会。
最初にランダム2on2を行い、その後は紅白戦。

なんと、一つのイベント参加者で70名を超えるという、今ではまったく考えられない規模の大会となっていました。
※遠征者は含まない。北海道勢のみ!!
CTから始めた人、ギルティの流れでブレイブルーをやっている人、CSからブレイブルーを知って始めた人、それぞれが一同に介して参加したイベントでした。

ランダム2on2なので、くじで相方が決まりチームを組む。
この時の相方は元々ギルティプレイヤーであるTADさんでした。
CT、CSでライチを使い、ここまでの作中でほぼほぼ勝ちを拾ったことが無い方とタッグを組むことに。
更にこの時のCSライチは群を抜いて最強クラス。
非常に強力になったラグナをも超える強キャラなのに、強いプレイヤーが使ったらそれはもう手がつけられないに決まっている。
そんなこんなで奇跡的にTADさんとチームを組めたゼクスラグナ。

途中経過は朧気なので、相手が誰だったのかまでは思い出せませんが、一回戦から決勝戦までの間、二人共一度も敗北することはなかったので、お荷物のまま終わることはなかったと思います。

準決勝の相手はキョージュカルル&のぜハザマ

「なんてことだ……もう終わりだ……」

当然そんなことを口にはしちゃいませんでしたが、のぜハザマが相手チームに居たことはゼクスにとってかなりの絶望感。
TADさんも「こりゃ無理ですね」なんて軽く笑って見せた。

初戦はキョージュカルル。たどたどしく使えるようになったブラッドカインコンボを決め、なんとか勝利。この時点で大分嬉しかったのだが、続いて出てくるのはのぜハザマ。
早稲田式のため、プレイヤーは交代しTADさんとのぜさんの対戦。

すると、「こりゃ無理ですね」と言っていたTADさんがあっさりと勝ってしまう。
恐るべし……。

強敵を超えた勢いのままに、そしてチームの強さも相まって、ゼクスラグナ、


対戦格闘ゲームの大会で初優勝!!!!!


チーム戦ですから相方さんの力が大きかったのは当然なのですが、やっぱり底なしに嬉しかったのを今でも覚えています。本当に嬉しかった。
ミウさんやあさひさんにも「おめでとうございます!」と言っていただけたことも、なんかこう自分のラグナを少しでも認めてもらえたんじゃないかっていう嬉しさもありましたし。
とにかく嬉しかった。多分TADさんに二、三回は握手を求めていたと思います。めちゃしつこいと思いつつ圧倒的感謝。

それだけじゃなく、優勝したことによって初めて声をかけてくれた人たちも居て、話せるプレイヤーさんの幅が大きくなりました。
あまりにも嬉しく、あまりにも楽しく、スガイで頑張ってきたことが実った瞬間かなーなどと思いつつ、最高な気分で帰宅したゼクスでした。
この時の興奮は未だに忘れられませんね。



はてさて、そんな中遠方に居る師匠はどうしているのかというと……。
更に高みへと登っているプレイヤー達との出会いが、ゼクスラグナに影響を与えることになる。



次回、CS家庭用編にてお会いしましょう。



2023年9月19日火曜日

【コラム】鳴海ブレイブルー史 part7 ニコ動で投稿されはじめた頃 │ Narumi's BlazBlue History



本記事は、別ブログで掲載していた内容をリライトして投稿する内容になります。
ただのローカルゲーセン事情や鳴海の成長記録(?)を思い出語りしている回なので、ラグナ使いもしくはマニアックな格ゲープレイヤーな方のみご覧下さい。

全部ノンフィクションで書いていきますが、記憶違いがあるかもしれませんのでそれはそれで……。



新たなバージョンにて大会に挑むゼクス。
実力は間違いなく向上していたが、優勝するというのはそう簡単では無かった。



GAME41へ行くという行為も、半年以上通い詰めれば然程珍しくもなく、その頃になると知り合いのプレイヤーさんも増えていました。
前回までにお名前を出したメンツしかり、CT時代には現札幌電撃勢で知らない人は居ないであろう、キョージュさんとも話をするくらいには輪が広くなっていった頃。
別の回にて、ゲーセンはある種の実力別で別れてるなんて話がありましたが、スガイで実力が上がったお陰か、マキシムの上位プレイヤーから「スガイでめっちゃやってるヤバイ奴が居る」くらいには思っていてくれたそうです。
(※ちなみにこれは後日知り合ったゲーセン店員Mさんから聞いた話。)

そりゃディバイダーrcディバイダーrcディバイダーをするくらいの奴ですから、確かにヤバイと思われても仕方がない。

負ける人が徐々に減っていく中で、やはり味わいたいのは優勝。 あの日。ブレイブルー大会で優勝する夢を見た日。 それを現実にできるのではないか? ということが、着実に近くなりつつあるのを感じて居ました。

ですが、現実はそう簡単ではないものです。

実際に大会に出てみると、そりゃもう周りは強い人ばかり。
EVOがメジャーリーグだとするならば、ゲームセンターで毎回開催されているような大会というのは言わば草野球みたいなもの、という例えを耳にしたりします。そんな草野球ですらゼクスにとっては修羅地獄と同じ様な場所に等しかったのです。

事実として、世界で優勝するレベルの人たちだってそういうゲームセンターの環境で育ってきたわけですから、ゲーセンで開催される大会で優勝するという価値は非常に意義のあるものとして認識することはなんら不可思議なことではないのです。

「そんなこと言って、ゼクスさん(鳴海さん)は昔からめっちゃ強かったんじゃないすかぁ??」
って疑問に思われる方に、過去のゼクスがこんなもんだったよっていう動画がありますので、是非見てください。
「え、この人も居たの!?」という面々が居るので資料的な意味合いで希少な動画があります。


ご覧になってどうでしたか?この叩かれようですよ。
「今と変わらんやんけ!w」って意見と「ゼクスさんにもこういう時期があったんだなぁ」と思っていただけたかと。

そうなんです、こんなもんでした。
それでも9年近くやってたら、全国大会に出場できるようになるくらいには成長できたんで、諦めずやり続けるといいこともあるもんですよ。

この大会で動画が投稿された後、コメントであれこれ書かれていましたよね。
ゼクスはそれで落ち込むというより、「これが正しいということをいずれコメントした奴に証明してやる」と思ってやっていました。
その結果として今があるので、このコメントを書いてくれた人には感謝ですよね。それが原動力になったわけですから。

ちなみにこのCS時代の大会によって、KDBさん(別の大会で一回戦に当たり敗北。ゼクス、相当なショックを受ける)、ハルさん(実はテイガーを使っていた。今とこの頃じゃ雲泥の差があるくらい実力者になってしまった)、イカメンさん(言わずとしれた北海道蒼トッププレイヤー。この時はまだラグナ。アズラエルが出るまではずっとラグナだったのを皆さん御存知でしたか?)など、今の札幌BB界には不可欠な面々と出会うことになるわけです。
KDBさんに至っては初めて会話したのはKOF13稼働時期でしたけどね。(※当人は恐らく覚えていない)

CTから大会によく参加していましたが、結果が良くない日の方が基本的に多い。
その悔しさを噛み締め帰ったらネット対戦とトレモ。

これの繰り返しです。
ですが、人によって成長スピードというのは違うもの。

気づけば師匠はさらなる高みへと登っていたのを、この時のゼクスは知りませんでした。



次回、CSブラッドカイン編。見逃すな。



2023年9月17日日曜日

【コラム】鳴海ブレイブルー史 part6 新作稼働!! │ Narumi's BlazBlue History



本記事は、別ブログで掲載していた内容をリライトして投稿する内容になります。
ただのローカルゲーセン事情や鳴海の成長記録(?)を思い出語りしている回なので、ラグナ使いもしくはマニアックな格ゲープレイヤーな方のみご覧下さい。

全部ノンフィクションで書いていきますが、記憶違いがあるかもしれませんのでそれはそれで……。



2009年11月。
ついに稼働したブレイブルーの二作目。
この作品で、ゼクスはまた様々な体験をすることになる。

しかし、この時はまだ誰も知らなかった。
CSシリーズだけで、あんなに長く続けることになるとは……。



初のバランス調整




ブレイブルー コンティニュアムシフト

ブレイブルーの二作目となるこの作品で、ハザマとツバキが新規参戦。
各キャラクターも調整され、システム面でも“ブレイクバースト”に変更。
(CTのバリアバーストは本当に使えない。相手にガードされやすすぎるし、バーストしたら否応なしにデンジャー状態。実質負け。)

ラグナの変更点は新技てある“ベリアルエッジ”の追加と、各技の性能強化。
さて、どのように調整されたのか気になるところであったが、稼働日はサークル活動があったため、夕方以降の参戦。
スガイに着くと、対戦待ちの長蛇の列。 全員倒したい!という思いを胸に新しいラグナをいよいよ使うことに。
が、その前に気になってしまった点が二つ。

・システムボイスの変更。
※鳴海はCTシステムボイス至上主義者。次点でCP。
・ラグナのCT4番カラー削除。代わりにCS4番カラーの追加。

若干コレジャナイ感を味わいながらも対戦。 少しばかりゲームスピードが早くなっており、エリアルからベリアルエッジを使い、5D経由で各必殺技締め。
かなり使い勝手が良い。
初戦はラグナ同キャラで自信がありましたが、慣れない新技とその動きがわからず敗北。

その後乱入した友人のクロルは、νが居なくなった代わりに登場したλを操作。
100円入れてλを選んだ瞬間、周りが憐れみを持って乾いた笑いを起こしたのを今でも忘れない。
その意味を、操作したクロル自身に染みたことでしょう。最凶と呼ばれたνのD攻撃が軒並み弱体化し、それ以外の技性能もイマイチと思われた。
トラウマキャラであるνの後継キャラがここまで弱いなら、ラグナの天下が来たのでは!? と心躍らせた日でもありました。

その上が居るとも知らずに……。



稼働後最初の土曜日




当然ながら、朝からのゲーセン凸。 新しいラグナをじっくりと味わっていると、ミウさん・みょんたさん・あさひさんの三名が来店。
まだまだ若かりし頃のゼクス(この頃は本当に若いときだから!!)をさくっと倒し、お昼へ。
やはりインパクトがあったのは、テイガーの新技であるガジェットフィンガー
テイガーに有利なジャンケンを仕掛けられ、あっという間に体力が溶ける恐怖。
今でもあの技の後の読み合いには付き合いたくないですよね……。
それでもしかし、テイガーはやっぱり厳しいということで終わっていったわけですが。

その後、新キャラを使い対戦をする人が現れたため、VSツバキ、ハザマ戦。
特にハザマ戦はウロボロスの強さが目立ち、かなり苦戦。
まーーーーた遠距離が強いキャラ出てきたと憂いながら対戦を進めていましたが、やはりCTを始めた頃よりも実力が格段にアップしていたため、連勝数は20以上。
完全に気持ちよくなった。

これもまた、師匠から教えていただいた賜物だと感謝しつつ、ゲーセンに通う日々。
今度こそ、GAME41での大会優勝を!
という目標を掲げ、CSラグナに慣れるためにひたすら対戦。
この時はフリープレイも開催されていたため、毎度必ず居る黒いラグナ使いとしての認知度が高くなった時期でもあります。
(※CSから始めたライチ使いのドクターさんから声をかけられるキッカケになったのはこのスガイフリプ)

ですが、こうして野試合で勝てても大会では難しいもの。 CS初期の大会参加の様子は次回にて。




2023年9月13日水曜日

【コラム】鳴海ブレイブルー史 part5 師匠に似て非なる弟子 │ Narumi's BlazBlue History



本記事は、別ブログで掲載していた内容をリライトして投稿する内容になります。
ただのローカルゲーセン事情や鳴海の成長記録(?)を思い出語りしている回なので、ラグナ使いもしくはマニアックな格ゲープレイヤーな方のみご覧下さい。

全部ノンフィクションで書いていきますが、記憶違いがあるかもしれませんのでそれはそれで……。



実力が上がったことを感じられる瞬間




家庭用が発売してからも、自分で自分の対戦動画を見ながらコンボ練習をしていた時期。
スガイで上位プレイヤーになるため、ひたすらゲーセン通いをしていました。
そんなある日、1人の女性プレイヤーとエンカウントしました。

対戦格闘ゲームというのは男性の方が母数の大きいジャンルであることは明白であったと思います。ブレイブルーはビジュアルも含め性別関係なく人気なんだなーと思いながら、動きは明らかに初心者ではなさそうだったので1クレ投入。

使っていたキャラはジン。
ジン戦は好きだし得意だと思っていたので、「今日も連勝しちまうか~~~」くらいの気持ちで対戦。

が、ゼクスはかつてない衝撃を受ける。
当時のゼクスにとってガー不(ガード不能。こんなんガード無理やろっていう意味)の連携だと思っていた2A>6Bが必ずガードされる。
今思えばめちゃ恥ずかしい話ですが、お察し下さい。

「そんな馬鹿なはずは……」と言っている間に敗北。
何度も対戦を仕掛けてみるも、敗北。
結局勝てずに、お時間が来たので去っていってしまった。

その相手とは、マキシムでかつて毎月開催されていた女性限定イベントに参加されていた方であれば皆さんがご存知のあさひさんである。
”特定の連携は人によって簡単にガードできてしまう”という、簡単に思えて実は攻めと守りにおける重要なポイントを教えてくれたプレイヤーの1人と言っても過言ではありません。
今でも明白に対戦した内容を覚えているくらいには衝撃でした。



さて、あさひさんとの対戦からまた数日が経ち、いつものスガイで別のジン使いの方と対戦。
その方は、GAME41で優勝をするレベルのプレイヤー。
ギルティではカイ使いのミウさん。
この時の対戦もまた忘れられないものとなっている。

対戦格闘ゲームというのは大会において2ラウンド先取が主流ですが、普段の対戦である野試合と呼ばれる設定においては、3ラウンド先取に設定しているゲームセンターも少なからずありました。
対戦する時間が長くなれば長くなるほど実力差が出やすくなるものですが、この時のゼクスラグナはミウジンに対して最終ラウンドまで進み、尚且最後ギリギリまで体力を減らしバーストまで吐かせることに成功した。
後少しのところで敗北したが、ここまで気持ちいい敗北というのは中々なかった。
GAME41で優勝するレベルのプレイヤーにここまで食らいつくことができたという功績が、自分にとって非常に嬉しかったんです。
おそらく、現在CF2をやっている若手プレイヤーも、上位プレイヤーを追い詰めるとそれだけ嬉しい瞬間というのは訪れるでしょう。
その喜びは、ゼクスも通った道。
いやー、そんな時期もありましたねー(遠い目)。

ただ、ギリギリまで追い詰めたからといって同じような試合内容になるわけがなく、”勝つ”という結果に至ることはその日一度もありませんでした。
これが”実力差”なのだ。一度勝てそう・勝ったからと言って本当に『相手に勝った』ということにはならないんだな……という教訓と嬉しさの間を噛み締めつつゲームセンターを離れバイトへ……。



ゲームセンターでの対戦で経験を得つつ、家庭用での対戦を反復している中、1人のラグナ使いを家庭用でみかけます。
今でも可能ですが、ランクマの対戦動画リプレイを見漁っていた時のことでした。明らかに他のラグナと違う動きをするラグナを見つけ、度肝を抜かれました。

それは、今まで自分が使ってこなかったラグナのゲージ必殺技である『ブラッドカイン』を使い、体力を根こそぎ奪った上で相手のバーストまで封じるという恐ろしい対戦内容。
今でも対戦内容思い出せるくらいには明確に覚えています。
然程実力も無い頃だったので、雷に打たれたような衝撃は後にも先にも中々無い体験でした。

ランクマでのリプレイ、ということから「いつかこのラグナと対戦してみたい……!」という途方もない探し方。
今みたいにロビーがあるわけでも配信されているわけでもなかったので、ただひたすら、ランクマをやるという行為でエンカウントするしかありませんでした。

エンカウントするため一生ランクマを回し続ける日々。
そしていよいよ、かのラグナと出会い対戦できる日がやってきました。
対戦内容としては、ゼクスラグナがガンガン攻めるけれど、お相手のラグナは淡々とガードを続け、ゲージが貯まるとブラッドカインのコンボできっちりと倒してくる。

戦績としては呆気なく負けましたが、それ以上に得たものが大きいので負けは気にせず次のアクションへ。ゼクスはすかさずPSNのメッセージを送ったのです。
フレンド登録を知らない人に送ったのは、これが初めて

「どうやったらラグナで強くなれますか!?教えてください師匠!!」

前後の文章は省き、かつ誇張表現で書くとこのようなことをメッセで送っていた。
放送とかでもないのに、初見で対戦した人に対ありでした、の文章以外にいきなり弟子入り連絡。
よく考えずとも中々な行動だったとは思いましたが、そこは笑って大人の対応を取ってくれた、というような感じでした。

互いにラグナの良さと難しさをメッセージでやり取りしているうちに、憧れだったラグナ使いは”師匠”となった。(明確に師弟関係だった、というよりは勝手に着いていったという言葉が適切でしょう)
ほとんど一方的でしたが、特にそれについて否定されたことはありませんでした。
現在において師匠はブレイブルーをやっていない(おそらく)ですが、ゼクスにとっても、鳴海にとっても、師匠は師匠のままです。



師匠との出会いによって、ブレイブルーを始めおよそ半年程でGAME41大会の準優勝を飾ることができました。
本当に感謝してもしきれないですね。
でもまぁ、とんとん拍子でキレイに物語が進むことはなく、次の壁が立ちはだかります。



キャラ差というのをが身に染みる




師匠と出会ったお陰で実力が鰻登りになったのは良かったんですが、ここで新たな壁に激突してしまいます。
皆さんはキャラクター差がゲームにあることはもちろんご存知のことでしょう。
これから対戦格闘ゲームを始めます!という方が読んでいる場合は是非覚えておいていただければと思います。
キャラクター別に相性と強さのレベルは確実にあり、その状況を理解しつつ対戦していくことが対戦格闘ゲームではマストな要素です。

一作目のブレイブルーでは上位3キャラがν-13、レイチェル、アラクネでした。
逆に下位キャラはテイガー(ダントツで弱キャラ)、ラグナ、バング、ハクメンあたりで、主人公は残念ながら下から数えた方が早いというね。ラグナよ、なんと不甲斐ない。
ただでさえインファイターはνに厳しいというのに、ラグナ自身の能力値も低めなので、辛くなるのは当然のことでした。

さて、ここで登場するのが大学時代の友人でもあり今でも交友関係のあるクロルという者。
彼とは家庭用オフ対戦を行うこともしばしばあり、カプコン系の対戦格闘ゲームやギルティを勧めたのはゼクス(ギルティの名前を出すとこのプレイヤーネームめっちゃややこしい)からでした。

クロルは初期に使っていたキャラクターはジンでしたが(※ギルティではカイだから、やっぱりジンになる。そのままにしておけばよかったものの……)、途中からνにキャラ変更。
自信満々のゼクスラグナを3ラウンド先取で2時間も倒し続けた。一度たりとも勝てず。

2時間も。

格上相手のプレイヤーには日常茶飯事であっても、ブレイブルーを始めた同期のプレイヤーかつそんなに実力が離れていなかったはずの相手に、これ程まで勝てなかったというのは非常に衝撃であった。
しかしこれは、今後続いていく鳴海ブレイブルー史において、非常に重要なフェーズであったとも言える。
と言いつつ、負けるたびに怒り心頭。ぶっちゃけあまりにも理不尽な強さにマジで怒ってました。
絶対にコイツ許さん!!!!!!!!!!!
ここで素体アレルギーを発症し、今日に至るまでずっと続いているという悲しき事実。

でも、この時の経験は明らかに役立っておりますのでそういう意味では感謝です。



そんなこんなでCT編はこれにて終了。
ゼクスがブレイブルーを初めてから九ヶ月後の2009年11月。

ついに、新たなバージョンが稼働することに。

次回、CS稼働編へ。



2023年9月12日火曜日

【コラム】鳴海ブレイブルー史 part4 ありがとう家庭用 │ Narumi's BlazBlue History



本記事は、別ブログで掲載していた内容をリライトして投稿する内容になります。
ただのローカルゲーセン事情や鳴海の成長記録(?)を思い出語りしている回なので、ラグナ使いもしくはマニアックな格ゲープレイヤーな方のみご覧下さい。

全部ノンフィクションで書いていきますが、記憶違いがあるかもしれませんのでそれはそれで……。



アーケードと家庭用、どちらも反復横跳び




ゲームセンターを通じて格ゲーの世界を知り、自分の実力を認識してから始めたこと。
それはいきつけであるゲームセンター、スガイで実力を上げることであった。

CTの頃、ブレイブルーのプレイヤブルキャラは12キャラ。
(※νとハクメンは少しズレてのタイムリリースであったが、鳴海が大会に参加する頃には既に登場していた。)

今のように使用キャラが分散していないこともあり、自分の使っているキャラを見かけることは少なくなかった。今でもラグナは主人公かつシンプルな操作性でそう少なくないプレイヤー人口ですが、CT時代はキャラパワーこそ圧倒的に低いものの、稼働半年としては及第点的に大きなダメージが出せることもあり、多くのプレイヤーが使用していました。
(いや、この頃には相当数のプレイヤーは”ヤバい”ことに気づいていたかもしれませんが)

大学が終わり部活やバイトが無い日、スガイに来るとまずは誰が対戦しているかを確認し、他のラグナが何をしているかを確認。
そこで鳴海は知りました。投げからのコンボルートを。
人のやっている内容を見て、ようやく投げのコンボを習得
※ブレイブルースタートから約二ヶ月後のことです。

勿論安めのコンボではあったが、投げという選択肢が入ったことにより、対戦の幅が少し広くなったのは大きな成長でした。

他のプレイヤーを見る→強い行動を真似してみる→自分にできれば実践でも行い、できないならできる範囲で使う。

以上の流れを一通り行いつつ、月一度行われるGAME41の大会にまた参加しました。
まだまだ一回戦敗退を繰り返していた頃ではありましたが、更に転機が訪れます。

2009年6月25日。

『ブレイブルー カラミティトリガー』のPS3版が発売。
言わずもがな予約購入した鳴海(いや、この頃はゼクスでしたね)は、休みを取って朝から寝る前まで一日中蒼漬け。
当時はスト4で熱帯を行い、またアケコンも所持していたことから、ブレイブルーもゲームセンター同様の状況で対戦。
CT家庭用の良さを挙げるなら、ランクマッチの回転率です。

今のように段位もPSRの概念も無い頃。
見るのは対戦回数と勝率のみ。
出会った相手とは容赦なく対戦。
大学2年の夏休みは、毎日最低4時間はブレイブルーという廃人っぷり。いや、蒼人?

ネット対戦は非常に楽しく、いくらでも対戦できました。
けれど、負けず嫌いな自分の性格がここでも出てくるのです。 特に、同キャラで対戦している時の連敗。かなり精神的ダメージを負いました。下手すると、大会で負けたとき以上の悔しさ。

ここでまた、「自分が何故ここまでゲームに熱くなっているのか」という自問自答タイムに入ります。
こうやって書いてて思いましたけど、この自問自答って一生終わらないんでしょうね。きっと。そんな自分が、ここまでラグナにのめり込んだのもきっと運命的なアレなんでしょう。

最初は勝率6,70%でしたが、やればやるほどどんどん勝率が下がり、5割を切った頃、本当に辞めてしまおうかとまた考えました。
でも、自分がまだ最大限にラグナを使いこなす前に辞めるのは勿体無く感じたのです。
だったら、やるだけやってから辞めよう。

当時は既にネット掲示板やニコニコ動画にコンボ動画を投稿するなど、ゲームに関する情報が簡単に入手できるようになっていました。
それだけではなく、ネット対戦のリプレイも鑑賞可能。普段はそういうのを見ないくせに、たまたま目についた一人のラグナ使いがそこに……。





次回は、実力を格段上げてくれたゼクスの師匠との出会いについてです。



2023年9月7日木曜日

【コラム】鳴海ブレイブルー史 part3 身の程を知る │ Narumi's BlazBlue History



本記事は、別ブログで掲載していた内容をリライトして投稿する内容になります。
ただのローカルゲーセン事情や鳴海の成長記録(?)を思い出語りしている回なので、ラグナ使いもしくはマニアックな格ゲープレイヤーな方のみご覧下さい。

全部ノンフィクションで書いていきますが、記憶違いがあるかもしれませんのでそれはそれで……。



プレイヤーネーム1つで運命の分かれ道




いよいよ、初の対戦格闘ゲーム大会への参加を決めた鳴海は、当時の札幌ゲーセン事情のことなどまったく知らず、『GAME41』のブレイブルー大会へと参加します。
(※記録がもう無いため朧気な憶測になりますが、恐らくGAME41第3回ブレイブルー大会)
ブレイブルー大会はしばらくの間(というかほとんど)、ギルティギアアクセントコアの大会と同時開催で、ギルティの後にブレイブルー大会というのがいつもの流れでした。

そんなわけでゲーセンに訪れた鳴海。
そういえば、大会参加には名前が必要だった。はて、何にしようか。

本名?

いやいや、流石に抵抗がある。

鳴海?

小説書くときに使ってる名前だしなぁ……。
(※実はこの時既に使うか迷っていた)

じゃあ何にしよう。 なんとなく、自身も相手も覚えやすい名前の方がいいかなー。
ラグナ使ってるし厨二病な名前の方が忘れないかな。

よし、ゼクスでいこう。

この時、ゼクスは知らなかった。 実力さえあれば、もしくは大会の常連であればあるほど、名前は勝手に独り歩きするものだと。

そんなことなどお構いなしにギルティ大会スタート。
ギルティの大会には参加しなかったんですが、その雰囲気を見ていて気付きました。
自分は、とんでもないところへ来たと。

大学サークルの部室で遊んでいることと訳が違う。
みんなして尋常じゃない動きをしている。
軽いノリで「ギルティもやるかなw」などと思っていたら、その時点で真っ二つにされていたことでしょう。

得体の知れない何かに急かされるような緊張感を味わいながら待機。
その間、折角眼の前で対戦が繰り広げられているというのにさっぱり情報が頭に入ってこない。というか、なんか凄いことしててなんかわからん状態。

そうこうしているうちに大会が終了し、いよいよ本番のブレイブルー大会。

ブレイブルーが稼働してからまだ4ヶ月程ということもあり、ギルティをやっていたプレイヤーの方が蒼をやるという流れは、どこの地域にもあったのでしょう。
札幌でもその流れがあり、ピッカピカの新人であるゼクスは、ノーマルカラーラグナでの参加。
(※この時はまだあのブラックカラーは使用していない)

GAME41では大会形式としてブロックからの勝ち上がり者を決め、最後に決勝トーナメントを行う、ということが人数により採用されていました。
この日もそのルールとなり、3人程のブロックに新人のゼクスが。

一戦目。ラグナ同キャラ。
対戦相手は古くから居る札幌ギルティ勢の皆さんなら御存知のY氏さん。
ご本人は絶対に覚えてないと思いますが、ゼクスはそれが初めての大会だったため、今でも鮮明に覚えています。

ラグナは知っているキャラだし、なんとかなるだろう……。
と思っていたのも束の間。

敗北。

何もできず、体力をまったく減らすこともできず一方的な敗北。

当時のゼクスは、ディバイダーを盾にした攻め方しかほとんど無い状態。
立ちBを振るか、低ダJCをして攻めるかの2つくらいしか手札が無く、6Aで対空されて勝手に死んでいきました。
そもそも、6Aが対空である、などということを知るのはまだ先の話なわけです。
上に居る相手を落とすには昇龍拳、しか知らないラグナ使いなんて今はまぁほとんど居ないはず。
その時のゼクスは希少な人間だったわけで、投げ抜けのシステムもろくに知らない状態でボッコボコ。そりゃそうなりますわ。

大会に敗北し、違う世界を見せつけられてしまったゼクスは呆然としながら大会をそのまま観戦。
大会終了後の野試合で再度対戦を挑むも、敗北、敗北、敗北……。

その日はなんと一度も勝つことができずに終了。

悔しさが通り越して虚しさに。

「あー、なんで俺こんなにゲームで悔しがってんだろ。馬鹿らしい」

ふと気付いたわけです。
なんで自分はこんなに悔しがっているのか?
生来、自身が負けず嫌いであることは承知の上ではあったけれど、何もゲームでこんなに悔しがってどうするのか。
ああいう場所に集まる人は、本当にゲームが好きなプレイヤーの集まりで、スーパープレイをバッシバシ決められる人しか居られないんだきっと。

とまぁ、このようにやさぐれモードまっしぐら。

暗い夜道を暗い気持ちで自転車で漕ぎ帰宅。
その翌日から、ゲームセンターへ行くことが少しずつ減っていきました。

その”少し”というのはあくまで鳴海基準の少しなので、空いた日数はわずか1,2日程度。



あれだけ悔しい思いをして、所詮はゲーム等と思ったくせしてまたブレイブルーをやりたくなっている。

今思えば、ここでスッパリ辞めていたら、この記事を読んでくれている方や、ツイッターのフォロワーさんと出会うことは一切無かったでしょう。
それほどまでにブレイブルーをやるか、やらないかというのは人生を大きく左右したわけです。

負けた悔しさをバネに、いつものスガイへ。
そこからまたゲーセン行脚を繰り返しているうちに、一つ気付いたことがありました。

ゲーセンによってプレイヤーの実力帯が違う。

今のように、対戦するならここしかない!という感じではなく、点々と戦える場所があったため、プレイヤーはその腕に合わせてゲームセンターへ足を運ぶことができました。
CFでわかりやすく言うなら、文字段位ならAという場所、赤段位ならBという場所、みたいな。
別にお店で制限しているわけではなかったのですが、どうやらそれが自然と構築されていたらしいです。
それに気付いた鳴海は、強いプレイヤーが集まるとされる『マキシムヒーロー』へ再度足を運んでみました。

その頃には、ディバイダーキャンセルディバイダーくらいはするようになり(※良い子は真似しちゃだめだよ!)、コンボも5A>5B>5C>ヘルズ一発目キャンセル>5B>5C>ヘルズファング くらいはやるようになってました。
それでも激安…!

多少なりとも経験は積んだので、いくら強いプレイヤーが居ると言ってもなんとかなるかな?と、大会前の自分に似た考えをしつつ対戦。
すると、何もさせてもらえない。
100円投入して必死にもがいて見せるけど、何もできない。

ここで自分は身をもって知ったのです。
自分がここのゲームセンターで普段から対戦するには早すぎる。

だったら、自分のいきつけであるスガイで一番強くなってからまた挑もう。



自分の実力をしっかり見極めてから目標を立てたゼクス。
さぁ、彼が優勝するのはいつになるのやら。

次回は、家庭用発売編となります。



2023年9月4日月曜日

【コラム】鳴海ブレイブルー史 part2 ”ゲーセン”を知る │ Narumi's BlazBlue History



本記事は、別ブログで掲載していた内容をリライトして投稿する内容になります。
ただのローカルゲーセン事情や鳴海の成長記録(?)を思い出語りしている回なので、ラグナ使いもしくはマニアックな格ゲープレイヤーな方のみご覧下さい。

全部ノンフィクションで書いていきますが、記憶違いがあるかもしれませんのでそれはそれで……。



俺より強い奴に会いに行きたくなる時期




前回の記事でお伝えした通り、不思議な出会い(?)でブレイブルーにドハマリした鳴海は、毎日のようにゲーセンで対戦を行いました。
稼働から2ヶ月経っているにも関わらず、そして平日にも関わらず対戦待ちがずらりと出来る程の人気タイトル。
今じゃそのときに比べてプレイヤー人口が減ったなぁと痛感するばかり。
そりゃ稼働してから何年経ってるタイトルだよって話なんで、盛り上がっている時と単に比較するのは酷な話ですが。

それはさておき、鳴海がラグナを使い始めた頃。コンボや立ち回りに関しては格ゲー始めたての人と比べると、少しばかり差があったわけです。
そのお陰で良くも悪くも早い段階から勝ちの味を知ってしまい、次々と対戦したい欲が強くなります。勝つと言っても、1,2勝できれば御の字でしたが。

この時は家庭用がまだ発売されてなかったので、ゲーセンに行かないとブレイブルーで対戦できませんでした。
こうなると、対戦相手が有象無象に居るゲームセンターという場所が非常に魅力的であり、大学の講義中も対戦したい対戦したいと考えるばかり。

ここで一つお伝えしておきたいことが。
最近始めた人や実力向上に伸び悩んでいる方に、この時の鳴海の実力がどんなものだったかを箇条書きでお伝えしておきます。



◆対空、中段など格ゲー用語をよく知らない。
CPU戦や友人との対戦経験はあるから、それで戦っていた。

◆コンボはゲージ技使わないと激安。

えー、びー、しー、へるずふぁんぐ!

くらいしかやってませんでした。本当です。
よくても、

びーしー、かーねーじ、しざー!!

ってなもんです。安い。ダイソーかよ。

◆昇龍拳は出る(インフェルノディバイダー)
ずっと変わらん。



ざっとこんなもんです。今みたいにキャンセルしてどうこうなんてやったことありません。3000ダメージだせれば最大コン。
ディバイダーの後ゲージを使用してキャンセルするようになったのは少し期間開いてですから。

人によっては「そんな鳴海さん想像できん」って思われる方がいらっしゃるかもですが、全部事実。
本当に最初は、今皆さんが練習しているコンボよりも安かった。

でも、そこはやっぱり鳴海さん。

「昇龍拳とゲージ技さえ出せればいいやw」

というお気軽発想のもと対戦を重ねていると、何度か勝てちゃうんです。連勝とはいかないまでも。
それが呆気なく打ち砕かれる日が来るとは夢にも思わず。当然すぎる結末。

そんな勝ち方をしていても、家でしか対戦したことなかったやつが知らない人と対戦して勝てるとそりゃ嬉しい。
未知の世界を冒険するような楽しさの虜。
もっと、もっと対戦したい。

これぞまさに、

俺より強い奴に会いに行く

スガイだけでは飽き足らず、狸小路のタイトーステーション、アドアーズ、パロ、マキシム、東苗穂&麻生キャッツアイやセガ系列のゲーセンなどなど、休みの日は朝からゲーセンのハシゴ。
(※古くから札幌で格ゲーをやっていると、懐かしい店名がちょいとありますね。CFくらいから入った人はどこそれ?となるお店もあったんですよ)

まるでRPGの勇者一行がモンスターを狩りして経験値を上げるが如く、異常なまでの対戦欲に掻き立てられながら100円を投入する日々。
このような日々を過ごしているうちに、一件のゲームセンターが家からそう遠くない場所にあるのを見つけました。

正確に言えば再発見です。

そこは、鳴海家から自転車で20分少々で着くところ。
鳴海が中学時代に友人と、マヴカプ2とビリヤードをやりに行ったお店でした。
※中学時代の鳴海は家庭用マヴカプ2がトレンドでしたが、後に鉄拳へ切り替わるということがありました。それはまた別のお話。

そのゲームセンターの名前は『GAME41』。
対戦相手を求めていた鳴海は、街中じゃないゲーセンをも求め行脚。
そこはスガイよりも更にレトロなゲームがずらりと並び、CPU戦が苦にならない格ゲーマーなら正に天国。
ブレイブルーでの対戦はちらほら起きる程度だったので、トレモ&力試しにはちょうどいいと思っていました。
店員さんの居るカウンター近くにはテレビが置いてあり、その上の掲示板には色んな格ゲーの大会結果が掲載されていました。

多少野試合で勝てるようになってきた鳴海は未だ大海を知らず。

その張り紙を見て「まぁ一回くらいは勝てるでしょw」などという甘い考えを持ち、対戦格闘ゲームの大会というものに出てみようと考えたのです。



と、ここまでがそんなこんなで過ごしていた2009年3月頃のお話でした。
無駄に引っ張ったゼクス秘話は、またまた長くなったので次回へ続きます。
次こそ理由明かします。



2023年9月3日日曜日

【コラム】鳴海ブレイブルー史 part1 │ Narumi's BlazBlue History



本記事は、別ブログで掲載していた内容をリライトして投稿する内容になります。
ただのローカルゲーセン事情や鳴海の成長記録(?)を思い出語りしている回なので、ラグナ使いもしくはマニアックな格ゲープレイヤーな方のみご覧下さい。

全部ノンフィクションで書いていきますが、記憶違いがあるかもしれませんのでそれはそれで……。



ブレイブルーに出会った日




ブレイブルーというシリーズは、アークシステムワークスから発売された2D対戦格闘ゲームのジャンルに位置するゲームです。
今の鳴海をご存知の方は、ブレイブルーの主人公である”ラグナ=ザ=ブラッドエッジ”を使ってプレイしていることは周知の通りかと思います。
実は、ブレイブルー開始時は”鳴海”という名前ではなく”ゼクス”というプレイヤーネームで大会に出ていました。
後年、プレイヤーネームの被り的な部分やブレイブルーに関するキャラクターでややこしくなることもあり、鳴海に変更してよかったと思うばかりです。
そんな鳴海が、ブレイブルーというゲームとどう付き合いがあるのかだらっと記述していきます。

そもそも鳴海が『なぜ”ゼクス”という名前を使っていたのか?』などという、マイナーにも程があるトークからスタートです。



ブレイブルー カラミティトリガー がゲームセンターに登場する十数年前。
鳴海は対戦格闘ゲームが好きすぎる男児でした。
幼稚園の頃、家にはスーファミのストⅡがありましたので、主人公であるリュウを使ってガチャガチャと遊んでいたわけです。
多分、格ゲーやってる世代であれば大体似たような境遇は通ってると思いますけどね。

小学、中学、高校でも変わらず格ゲーをやってました。
色んなジャンルのゲームは遊んでいましたが、間違いなく対戦格闘ゲームと触れ合っていた時間が長いことは間違いありません。

鳴海の幼稚園~小学生時代はまだまだ今よりゲームセンターが多く、場所によってはスーパーのゲームコーナーにすら格ゲーが置いてあったので、遊ぶ時はコインゲームよりも音ゲーよりもクレーンゲームよりも格ゲー。生粋の格ゲーマーでした。
格ゲー内のタイトルとして遊んだものはかなりありますが、ここでは割愛します。



転機となったのは、地元の大学に入ってからでした。
大学のサークルに入った鳴海は、ウェイウェイしながら飲み会に参加してたりしたわけです。
陽キャな皆さんと違い、コーラとカルピスをミックスさせる飲み物を某小説の影響でよく飲んでましたけど、そういう飲み会があると二次会があったりするわけです。

二次会までの暇つぶしとしてちょうどいいのはやはりゲームセンター。
当時スガイと呼ばれたゲームセンターの二階にあるゲームコーナーには、今よりも古い対戦格闘ゲームがずらりと置いてある頃だったので、その光景を目の当たりにした鳴海が興奮しないわけがなく。

その時はとりあえずカプエス2を先輩と対戦して遊んだわけですが、その時の反動がまたよくなかった。
あの薄暗い雰囲気の中で遊ぶ格ゲーは、家で友達と遊んでいる時には味わえない楽しさが。
ゲーセンで遊ぶ楽しさに味をしめた年に登場した対戦格闘ゲームで有名なのは、

『ストリートファイターⅣ』
『タツノコVSカプコン』

ストリートファイターシリーズに至っては3rd以来久しぶりのナンバリング。
タツカプはマヴカプシリーズの流れを組むコラボ格ゲー。
その情報を手に入れた鳴海は、スガイへと定期的に足を運ぶようになります。

元々家庭用ゲーム機のパッド育ちである鳴海は、それぞれのタイトルを遊んでいるうちにレバー操作に慣れ、徐々に勝ちの味を知ってしまいゲームセンターで遊ぶペースが異常に跳ね上がります。
そうこう遊んでいるうちに、タツカプの左側に新しいゲームが入荷していました。

「あー、ギルティのとこが出した最新作か。確かに似てる」

と、友人と話をしていた覚えがあります。
友人はメルブラをやり、鳴海はタツカプで遊んでいたため、そのギルティらしき何かにはあまり興味を示さなかったのです。

ですが、来る2009年2月14日。日付を考えればなんとも悲しくなりそうなものですが、
この日にとある夢を見たのです。
いや、マジですよ?冒頭でノンフィクションって明言してあるので今更嘘をつく必要も無いからハッキリ書きます。

その日、とあるゲームで優勝する夢を見たんです。

薄暗い中、トロフィーを持つ自分の姿。
店員さんにマイクを渡され、優勝コメントを言っている自分。

こんなに昔の夢を覚えているとか、神からの啓示ってまさにこれかもしれませんね。
でも本当に神からの啓示だったら、ドリームジャンボが当たるとかそういうのほしかった。

起きた鳴海は早速そのタイトルのOP映像をニコ動でチェックしました。
そのタイトルが、『ブレイブルー カラミティトリガー
ちょうどその日、鳴海は友人2を家に招き徹夜でゲームして遊んでいました。
そのOPを観てモチベ爆上がりの中、友人2名を引っ張ってゲームセンターに向かいました。

アークシステムワークスと言えばギルティギア。
家庭用で遊んでいた鳴海は、ソルが好きだった流れもあり、主人公のラグナを使ってみました。
すると、
・昇龍があり、当たればコンボができる
・ゲージ技で切り返しができる
・なんか攻撃当ててるだけでも楽しい
・システムボイスがかっこいい
などなどの理由から、速攻ドハマリ。
夢で見た光景をどこかでダブらせつつ、蒼に没頭する日々がスタートしたわけです。

ここまで来て、未だにゼクスのゼの字も出てきませんが、あまりにも長いことに気づいたので次の記事で記載します。
いやまじで、本当にこれノンフィクションです。
あの夢を見なかったらこんな記事は書かなかったでしょうし、おそらく皆さんとの出会いもない人生を送っていたかもしれません。

そんな鳴海がゼクスを名乗るようになる回はまた次回にて。